茶来未の製茶工場は、茶師佐々木のこだわりが満載 すべては本当に美味しいお茶をつくるため

大量生産のためのライン化は一切していません。そこには従来の製茶の概念を覆す、茶師佐々木考案の(十二微細分類製茶法 ※商標登録)を駆使するために、考え抜かれたコンセプトがあります。衛生管理を徹底し、ガス配管・電気配線は全て床から放してあり、機械や隙間に茶ほこりが溜まるのを防いでいます。機械を独立式にし、機械の能力を最大限に引き出し、お茶の部位を徹底的に分けるため、時には同じ作業を同じ機械で何度も何度も繰り返します。そうすることで、お茶の雑味を感じさせる部位を完全に取り除きます。このようにして細分化された部位を、一窯一窯丁寧に火入れ焙煎をしていきます。

静岡式総合機

荒茶と呼ばれるお茶の原料
(農家さんが育てた葉を蒸して乾燥させたもの)を最初に仕分ける機械です。
上段で平行篩・下段で廻し篩をし、親・頭・尺・芯・芽・粉の大きく6種に分類します。

風力選別機(唐箕)

茶葉に風を当てることで、重量の軽い繊維質な葉を飛ばす機械です。
総合機で選別した茶葉を唐箕にかけると、質の良い質量のある茶葉はそのまま下に落ち、風に飛ぶような軽い茶葉を選別することができます。
軽い部位は雑味をもたらす為、使用しません。

電気棒取機

繊維質な葉や茎の部位を、静電気を利用して選別する設備です。
金属製の棒状の部分に電流を通し、回転することで静電気によって吸い付けられた部位が外へとはじき飛ばされます。茶来未独自に選別をしている「幼茎」と呼ぶ部位もここで選別しています。

トルネードカッター

親・頭と呼ばれる大きな部位や、茶葉の形状を揃えるために使用する機械です。
茶葉の大きさが不揃いだと火の入り方が異なるため、均一な焙煎ができません。
刃の形状を茶質に合わせて使い分けながら、茶葉の外観を揃えていきます。

色彩選別機

茶の「葉」と「茎」を選別する機械です。
高速で流れる茶葉を電子の目で1個ずつ検査し、色を瞬時に判断。
黒と白を見分けることができ、「茶葉」以外の部位に圧縮空気をぶつけることで黒い「茶葉」と白い「茎」を選別します。

熱風対流棚式乾燥機

香気を出したい場合に使う焙煎乾燥機です。
内部の6段の棚式コンベアに乗った茶葉が移動する間に熱風が流れ、じっくり乾燥させます。
茶来未の乾燥機は茶師佐々木が理想の火入れをするためにカスタマイズされており、
火入れの途中でも手元で焙煎温度や排出スピード、
排気量を瞬時に変えられるように電気制御盤を組み込んでいます。

横山式ドラム火入れ機

茶師佐々木が一番得意とする火入れ焙煎をする機械です。
荒茶の渋み成分を旨みに変えたり、爽やかな香りを引き出したり、火を自在に操ります。
火入れの極意が集約されるように特注設計になっています。予備乾燥で15分、火入れ焙煎で15分と2段階火入れが一台の機械でできます。焙煎中は香気の変わり方で、温度を上げたり、
排気を強めたり、ドラムの回転速度変えたり、室温・余熱でロット毎に設定が変わります。
調理人としての感性が集約された焙煎技術は、しばしば“魔法のよう”だと評されます。

冷却機


焙煎した茶葉の荒熱をとる設備です。間接的に風を当て、100℃以上の茶葉を数分で常温へと冷まします。
余熱で質を変化させることなく火入れ熱を取り除き、
焙煎したての風味を損なわないためのこだわりの冷却機です。

合組機

茶葉の部位ごとに火入れした茶葉を均一に混ぜる機械です。
大きなタンクが回転し合組を行います。
一度に300kgの合組を行うことができます。

真空窒素ガス包装機


火を入れた茶葉は、空気に触れていると酸化が進んでしまいます。
この設備で茶の入ったアルミ製の袋内の空気を真空状態にし、窒素を充填して茶葉の酸化を防ぎます。
真空にした茶葉は鮮度を保つために-20℃以下の大型冷凍庫で保管。
製造から保管環境まで、徹底した品質管理を行っております。

十二微細分類製茶法について